ATS-MiniはVHF-DXに使えるか

先日購入したSI4732チップを使用したミニラジオ、ATS-Mini。
約2週間ほど使用しましたが、ファームウェアの書き換えも含め、機能の豊富さなどで結構面白いラジオだと思っています。

このラジオ、実際にVHF-DXに使用した場合どの様な状態だったか簡単にまとめたいと思います。
尚、以下の事例はあくまでも当方での環境での事です。十分に御承知置きください。
また、今回使用したファームウェアは7月1日公開のV2.28です。(購入時のバージョンは1.01でした)
モデルはAMNVOLT社のものです。

●外部アンテナを使用した場合
 303WA-2を接続して使用してみました。いつもチェックには76.10MHzで受信できる岩見沢市のコミュニティFM局のFMはまなすジャパンを使用しています。実際には以下の様な受信状態でした。
・303WA-2+Airspy R2=帯域幅100kHzでも内容が理解できる状態
・303WA-2+ATS-Mini=帯域幅40kHzにして何かが聞こえるかというレベル
 (同機の帯域幅はAuto, 110kHz, 84kHz, 60kHz, 40kHzの5種類がセットできます)
Eスポ時での受信でも、Airspy R2では音になっていてもATS-Miniでは音になっていないという事例が結構ありました。

●付属のロッドアンテナを使用した場合
 手持ちのSANGEAN ATS-909XとXHDATA D-808と比較してみました。室内の同じ場所で76-80MHzを受信したところ、3機種の間では受信できる局は一緒でしたが、受信状態については結構異なっていたところがありました。909X>D-808>ATS-Miniと言った感じです。最も3機種ともロッドアンテナの長さが違うのでその点は考慮しなければいけないですが(一番長いのが909X、一番短いのがATS-Miniで約60㎝位)
ただ、D-808とATS-Miniを比較すると際立った差は無いです。少しATS-Miniが落ちるかという程度と思っています。

まとめてみると、ATS-MiniはVHF-DXのメインとして使うには少々無理があるかという感じです。感度不足もそうですが、一つのダイヤルでいろいろ操作するという独特の使用方法もちょっと難ありという感じです。ただ、有志の方々によってファームウェアもより使いやすいものにバージョンアップされる事もあるかもしれません。その時にどの様な変化をみせるのか期待したいところです。また、この大きさ故手軽に持ち出せるというのはかなりのメリットだと思います。出先などでちょっとチェックするには良いラジオだとも思います。


今日、このATS-Miniにドイツの方が作成したファームウェアを入れてみました。CWやRTTYデコード機能が加えられたものです。デコードを使用するには内部配線を1カ所変更しなければいけないので試してはいませんが、それ以外の機能がRDS関係のものが多いものでした。スキャンデータも含め、いくつかのデータがテキストデータで出力ができる様でした。FM局が多く、尚且つRDSを行っている局が多いヨーロッパでの使用で便利な機能が加わったファームウェアでした。こういう様々なファームウェアがあるのもこのラジオの特徴でしょうか(あくまでも自己責任ですが)

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